真言宗は金剛流という流派のご詠歌をお唱えします。
ご詠歌や声明の特徴といえばいわゆる「伴奏が無い」ということです。完全にアカペラで唱えることになりますので、始めに「詠題」というご詠歌の題目をお唱えする者が発した音が肝心となりそこからお唱えが始まります。いわゆるキーというやつですね。始まりのキーが高ければそのご詠歌は高くなり、キーが低ければそのご詠歌は低くなります。
「正調」という一応基本の高さ(ご詠歌の主音である五の音が西洋のラ、Aの音となります ご詠歌の譜面の詳細は後日に記載します)がありますが、伴奏が無いのでどの高さでも問題ないわけです。声の高い方、女性の方などは正調より1つもしくは2つキーを上げてお唱えをしますし、声の低い方は1つ2つとキーを下げてお唱えすることも許されています。
そしてご詠歌にはご詠歌用の譜面がございます。(声明にももちろんあります)このご詠歌の譜というのが慣れるまで難しく、またこの譜を理解したところでその音を出すというのはこれまた難しいわけですので楽理経典といいまして、ご詠歌の譜面を五線譜に書き直した物も出ています。全部の曲が五線譜に直されているわけではありませんが、これの方が見やすいという方が多くいらっしゃるのでこちらのコピーを用意しているところです。
五線譜だと皆の方を向いて立って唱えたくなりそうですね。
声明・ご詠歌 というカテゴリを作りましたのでぼちぼちと書いていこうと思います。
0コメント